季節の音楽

今年の冬はいつもより寒いように思う。体が弱っているからだろうか。


季節の料理や季節の花なんてものはあるけど、季節の音楽というのは寡聞にして聞かない。
好きな季節は?と聞かれれば冬と答えるだろうか。
春から感じる物事の芽吹きのチカラのようなもの、或いは浮ついた物事は自分にあまりふさわしくない。
夏の太陽は強すぎる。
秋は過ごしやすいし、本や音楽や散歩に適していて食べ物もおいしい。だけれど恵まれすぎている。
だから、冬だろうか。寒いのもイヤじゃない。

『Shepherd Moons/Enya』――冬に聞く音楽なら

評価【★★★★☆】

シェパード・ムーン

シェパード・ムーン

中学生の頃、小さな塾に行っていた。そこに頭の切れが鋭いけれどものすごく厳しかった先生がいた。その先生は豪勢な車に乗っていて、その車を友達と「スゲーな」と見ていると、窓の外から後部座席に置かれた数枚のCDがあって、そこにenyaのCDがあった。どんな曲か凄く気になってCDを買って…それが聞きはじめた切欠。
先生の普段の雰囲気から全然想像出来ない音楽で、とても意外だった。
きれいな音楽だなーと思って何回も聞いていた。enyaの曲はずっと聴いていると結構飽きるのだけど、飽きもせず何年も好きで聞いた。


先生は、その後先生を辞め他の仕事をしたらしかった。一度だけ、コンビニエンスストアで偶然遭った。今は何をしているだろう。
インパクトのある人だったし、きっと忘れない。今は何をしているだろう。
最近とても久しぶりにenyaを聞いたら、やっぱり冬に合うなと思った。




数年前くらい結構かかっていたから知っている人も多いと思うけど、初期のこのCDが一番好き。
「Caribbean Blue」とかいいよね。
enyaケルト出身。このCDにはケルトの言葉ゲール語の曲もあり、まだワールドミュージック的色彩を残している気がする。
遥か昔、ヨーロッパ全土にいたケルト人は今はアイルランド,スコットランド,ウェールズなど北の世界にいる。「ウェールズはとても良い所だった」と聞いたことがあるのでそのうち行けたらいいなと思う。エジンバラ(EDINBURGH)なんかも行ってみたい。