2010-01-01から1年間の記事一覧

誰でもないぼくから何処かのあなたに

あなたが誰にも興味が持てないと言うのは、今目の前にいたぼくも含め周りに魅力のある人がいないからなのでしょう。 誰でもないぼくからだけど、何処かにいるあなたにメッセージしたいと思います。 何かを失うとぽっかりと穴があきます。 誰かが自分の中の一…

ありがとうの気持ちを伝える

自分が思っている気持ちは、伝えなければ自分しか感じない。 分かってくれているかもしれないという期待をもってしまうこともあるけれど。 基本的には、自分の表皮の外側に自分の気持ちを表現する何らかを出さない限り、何者にも気持ちは伝わらない。 私は20…

(仮)ぼくはくまです(5)

門柱に乗っかって、ぼくは道行く人を眺めました。 道行く人々はぼくをみました。きっとぼくが門柱に乗っているような状況と、ぼくのすがたの取り合わせが、ぎこちないから。行き交う人のみんながぼくをみている気がするほど多くの人がぼくを見ました。歩きな…

(仮)ぼくはくまです(4)

後々まで残る後悔や、生き方が変るような決意。計画的な道筋と論理的思考。そのようなものは、ぼくらにとってとても些細なことです。どうでもいいことなのです。 しばらくすれば忘れてしまうような。自分は意識していないような。そのようなささやかなもの、…

(仮)ぼくはくまです(3)

聡子が中学生になって、ぼくは彼女と一緒に通学するようになりました。ぼくは聡子の鞄にぶら下がって毎日出かけるのです。 電車に乗って文庫本を開く。淡い色の水玉文様のブックカバー。友達が電車に乗ってくると鞄に本をしまう。笑顔の挨拶。 予鈴が鳴って…