自分の中に落ちていく瞬間

普段は、周りの人に会ったり回りの事物を見聞きする。
たまには、稀に会う人や偶然な出来事にも出会う。


でもそれらを行っているのは、外部に向き合っている自分の意識で、私という存在はそれそのものではない。
無理に私の拙い言葉で表現してみると、「外部に向き合う私」と「内部に向き合う私」で。お互いに”無意識”な連関するもの、またそれらは明確に分かれるものでもない。
ただ、意識の上で急にストンと自分の中に落ちた瞬間を感じることがある。


さっき、たまたまこんな文章をみつけた。

古い記憶を書くこと。
過ぎ去った体験の記憶を書くこと。
病院の風景。
毎日ぐるぐる歩き回る老人。
パジャマ姿の女の子。
向かいの病棟の男の子。
TVの鷹の飛行。
点滴の針。
動かせない。
コントロールされた空気。
外は嵐。樹がしなっている。遠くの山が見える。

私は、時々メモをする。
これは退院して一年以上経って書いたメモで、このメモ自体は既に半年以上経っている。


自分以外の人間にはあまり意味のわからない言葉の羅列なんだろうと思う。
けれど私は、これを見かけてストンと自分の中に落ちた。