『ガッジョ・ディーロ』

評価【★★★★☆】

ガッジョ・ディーロ [DVD]

よそ者（ガッジョ）が村にやってきた。
彼はテープに残された歌の歌い手を探しながら、次第にロマ達を理解し始める。


私は実際ロマ達と近くで暮らしていないし、彼らについて多くのことを知っているわけでもない。
酒場の雰囲気やグラスを投げつける様、村を焼き払われてしまう事。だけど、それは全てが映画の中の作り事の世界と言うだろうか？1本の映画の中で伝わりきらない重みと現実が、何も知らない自分でさえ歯がゆい。
イシドール爺さんに息子の死を伝えに行った場所で、西欧人?とロマを交互に見比べる。
記録したテープを葬って、傍でロマの踊りを踊る彼は、フランス(西欧)の価値に生きた自分を、焼かれた皆と一緒に弔おうとしたのかもしれない。


id:natunokaoriさんが『ガッジョ・ディーロ』の有用なリンク集を作ってくれていますので初TBさせてもらいます。
http://d.hatena.ne.jp/natunokaori/20041226