『センセイの鞄』

信頼【★★★☆☆】
読易【★★★★☆】
意義【★★★★☆】

センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)

川上弘美は「横倒し厳禁」を始めて読んだ。
視点が面白く鋭い、文体も好きな感じだった。芥川賞を毎回欠かさず読むような人間ではないけれど『蛇を踏む』は読んでみたいと思っていたので、その後読む。


今回読んだ『センセイの鞄』は文庫270頁の纏まった小説。この小説は日本語の品がよく、読んでいて落ち着いた雰囲気になることができた。
小説の内容はまだ若輩の私にとって、少し古風な大人の落ち着いた恋愛と映った。
周りではこんな話聞いたことがないから、新鮮な気がする。それともいずれ自分もこんな大人になることができるだろうか。
文体と内容が調和し味わいのある作品。


好き嫌いの分かれる文体・作者のようなので事前確認のこと。