まず、物理的な話

改めてFFTで周波数を取ってみた(画面右から順番に、顕著な周波数を表示[Hz]誤差約±10Hz)

1本目   441 858 1415 2110
2本目   498 968 1590 2357
3本目   527 1028 1690 2492
4本目   594 1160 1900 2815
5本目   661 1290 2120
6本目   705 1367 2241
7本目   788 1530 2510
8本目   875 1706 2790
9本目   990 1927 3146
10本目   1035 2020 3300
11本目   1176 2298 3698
12本目   1302 2519 4072
13本目   1383 2669 4325
14本目   1566 3014
15本目   1741 3326
16本目   1948 3735
17本目   2069

周波数から計算すると、純正律で作られていることが分った。
有名どころだけでも、純正律平均律ピタゴラス音律 と3種類の音程があって、他にもいろいろなバリエーションがある。ピアノの調律や音程の話など、音程の話はなかなか難しくて面白いのでぜひ自分で調べてみて欲しい。
通常440Hzが「ド」に相当したりするのだけれど、この楽器?では右から3本目が「ド」になっている。
もしかしたら動画の音を聞いて気持ち悪いと思った人もいるかも知れないけれど、440Hzを「ラ」にしてるからかもしれない。私も順番に鳴らしていくと違和感がある。
先に、「管楽器ではない」らしいと書いたのだけれど管楽器は管の中の空気の音が主なる楽器であり、この似非楽器も管楽器ではない。管楽器であれば、開口端補正とかなにやらで精度良く作るには数をこなす必要がありそう。体鳴楽器なので、素材であるアルミの音速とか計算すると面白そうだ。長さに関わらず、顕著な共鳴帯域は2kHz辺り、その必然性を裏付けられるのかもしれない。
アルミは素材としても、とても面白くて特別な素材で伝導率や熱伝導率の高さ、軽さ強さ各所で使われている必然性のある素材である。金属にしては、振動減衰率が特別高く高級アンプやスピーカにアルミ押し出しだとかダイキャストだとか純度がどうのといろいろ拘って使われる理由が実はそこにもある。