hikari

「hikari」
破片を眺めていると
夕暮れの色が世界を染めあげて
そら寒い肌が痛み出す
大事なものが見当たらない
途方に暮れて立ち尽くす丘


全て色の輝きが浮きがりだす音
はなたれてゆく光
大切な部品に手が触れる
過去の記憶が開きだし
やわらかな硝子粒が周りを満たし始める


10代の時の感じ方ってとても特別なものだと思う。
特別な状況や特別な経験の時の感じ方もあるけれど。経験がなくて嫌が応でも精神的に全力で世界に向き合わなくてはならなくて、時に容赦なく攻撃的になり、時に切ないほど叩きのめされる。
感じ方や生々しい記憶は時間が経つと、もう違ったものへと変質していたり、思い出そうとしても大事な部分が失われていたり、あるいは思い出すこともできない。
(この詩のようなものは2003/10上旬に書かれました)